しし座流星群

「でね、」


 風の強い、深夜1時36分。
 ポケットに手を入れて寒さから逃れるす私の話を、彼はのんびり聞いてくれた。


「――なんだって。」
「あぁ、なるほど。そりゃ怖いわ」


 苦笑いの混ざる彼の言葉に、でしょ、と、こちらも苦笑い。
 そこで、ふ、と。


「あ、」


 彼の横。物理的には、単位がわからないほど向こうの、宇宙で。


「どした?」
「ながれぼし」
「えっ」


 驚いた彼は、何もない宇宙の方へ振り向く。


「あっち。」


 私が、星が流れたあたりを指差して。


「……もうおせーし!」
「あははっ、残念でした」


 夜空に世界に響いた、二人分の笑い声。